管理図を使って工程の管理状態を保ち、改善していく流れを説明せよ。平均がずれたときに何群で気づけるかも示せ、って問題
【疑問】管理図って一度引いたら終わり?管理状態を保って工程を改善していく流れはどうなってるん【統計検定1級】
前提のおさらいを2つ
X̄ 管理図は で、安定した工程でも1群あたり0.0027の確率で外に出る(平均約370群に1回)
は規格の近い側までの距離を で割ったもの
>>1
流れは2段階。まず過去のデータで限界を引いて、外れた群の原因(突き止められる原因)を調べて取り除き、限界を引き直す。これを管理状態になるまでくり返す
そのあと、決めた限界で新しいデータを見張る。外れたら原因を調べて処置する
>>3
何群で気づけるか。外に出る確率を とすると、気づくまでの群数は幾何分布で平均 (平均連長、ARL)
大きさ5の群で平均が ずれると、X̄ では 標準誤差のずれ。、ARL は約4.5群
のずれなら 、ARL は約33群
>>4
小さいずれは30群以上かかるんか。それなら、限界の外に出るたびに外れた分だけ機械を調整して戻したら、ずれは残らんやろ
>>5
安定した工程でそれをやると逆に悪くなる。毎回、目標からのずれ だけ逆に調整すると、次の出力のずれは になって
ばらつきが2倍になる(過剰調整)。原因がないのに偶然の変動に反応したらあかん。調整するのは異常のサインが出て、原因が分かったときだけ
>>4
小さいずれを早く拾いたいなら、過去の点に重みをつけて足していく EWMA 管理図や、ずれを累積する CUSUM 管理図を使う。EWMA は指数平滑と同じ形
>>3
管理状態になったら、それで工程は合格なん?
>>8
別の話。管理状態は「ふだんのばらつきだけで動いてる」ってことで、そのばらつきが規格に対して小さいかは で見る
管理状態で みたいに足りないなら、ふだんのばらつき自体を減らす改善が要る。それは現場の調整ではなく、設備や材料や方法を変える仕事
>>9
改善したら管理限界は前のままでええの?
>>10
引き直す。ばらつきが減ったのに古い広い限界のままやと、また悪くなっても気づけない。改善 → データをとる → 限界を引き直す → 見張る、をくり返す(PDCA)
過去のデータで限界を決めて見張る、ARL は で小さいずれは遅い、偶然の変動に調整すると分散が2倍、管理状態と工程能力は別、改善したら限界を引き直す。これで説明できるな
管理人のひとこと
- 過去のデータで限界を引き、原因を取り除いて引き直す → 決めた限界で見張る、の2段階。
- 気づくまでの平均群数 ARL 。大きさ5の群で のずれなら約4.5群、 なら約33群。小さいずれには EWMA や CUSUM。
- 偶然の変動のたびに調整すると分散が になる(過剰調整)。管理状態でも が足りなければばらつき自体を減らし、改善したら限界を引き直す。