研究デザインの違いを説明して、それぞれで因果をどこまで主張できるか論じよ、って論述問題
【疑問】実験研究・観察研究・調査、何が言えて何が言えんの?観察データで因果を言ったらあかんのはなんで【統計検定1級】
前提のおさらい。1級の論述は、定義・根拠・結論を順に書く形が基本。比べる問題なら、比べる軸を先に決めて並べる
>>1
軸は「誰が処理を決めたか」と「何を知りたいか」
実験研究:研究者が処理を無作為に割り付ける。処理の効果(因果)を調べる
観察研究:処理は本人や環境が決めて、研究者は記録するだけ。関連は言えるが、因果には仮定が要る
調査:母集団の様子を、標本から推定する。割合や平均を言うのが目的
>>3
観察で因果が言いにくい例。運動する人としない人の血圧を比べる
運動する200人は若い人150人・高齢の人50人、しない200人は若い人50人・高齢の人150人
若い人どうし:120 対 122、高齢の人どうし:135 対 137。どの層でも差は2
全体の平均は 対 で、差は9.5に見える
>>4
世代で層に分けたら差は2に直ったやん。観察研究でも、分ければ因果が言えるやろ
>>5
測った変数(世代)による偏りは直せる。でも、測ってない変数(食事、仕事、もともとの体質)による偏りは残る
無作為割り付けなら、測ってない変数も含めて、平均的に両群で同じになる。そこが実験の強み
>>6
実験にも弱みはある。参加者が限られてると、結果をほかの集団に広げられるか(外的妥当性)は別の問題
調査は無作為抽出で母集団に広げられるけど、処理を割り付けてないから因果は言えない。無作為抽出と無作為割り付けは別物
>>1
倫理的に実験できないこと(喫煙など)はどうするん
>>8
観察研究を積み重ねる。用量反応関係、時間の前後関係、別の集団でも同じ結果、などの証拠をそろえて、因果の主張を強めていく
制度の変更などで「たまたま割り付けに近い状況」ができたら、それを使う方法(自然実験)もある
誰が処理を決めたかで分ける、層別で直せるのは測った変数だけ、無作為抽出と無作為割り付けは別。この3点で論述できるな
管理人のひとこと
- 実験研究は処理を無作為に割り付けて因果を調べる。観察研究は関連を示し、因果には仮定が要る。調査は母集団の様子を推定する。
- 例:全体では血圧の差9.5、世代で層別すると差2。層別で直せるのは測った変数による偏りだけ。
- 無作為抽出は母集団への一般化、無作為割り付けは因果の推論を支える。実験できないテーマは観察研究の証拠を積み重ねる。