3つの教え方で5人ずつテストをしたら、平均が60点、68.6点、70点やった
どのペアに差があるか全部比べたい。テューキー法とボンフェローニ、どっちを使えばええん
【疑問】3グループのペアを全部比べるとき、テューキー法とボンフェローニってどっちがええん?【統計検定準1級】
>>1
前提のおさらい。ペアごとに普通に検定を繰り返すと、どこかで偶然の有意が出る確率が5%より大きくなる
3グループならペアは3通り。全体で5%に抑える方法として、ボンフェローニは「1回ごとの基準を にする」、テューキー法は「ペアの差の中でいちばん大きいものの分布」を使う
>>2
「いちばん大きい差の分布」って何
>>3
全部のグループの平均が本当は同じとき、いちばん大きい平均からいちばん小さい平均を引いた差を、平均の標準誤差で割った値の分布(スチューデント化された範囲の分布)
いちばん大きい差でさえ偶然に出る程度か、を基準にするから、どのペアの比較もその基準以下なら全体で5%に収まる
数字でやってくれ
>>5
グループ内のばらつき(分散分析のグループ内の平均平方)が25、自由度は とする
3グループ、自由度12の上側5%点 は約3.77。各グループ5人やから、差の境目(HSD)は
平均の差がこれ以上なら有意
>>6
ペアの差は 8.6、10、1.4 やから、60点と68.6点、60点と70点の2つが有意か
>>7
そう。68.6点と70点の差1.4は有意やない
ボンフェローニやとどうなる
>>9
2つの平均の差の標準誤差は 。両側で の基準にすると、自由度12のtの境目は約2.78
差の境目は で、テューキーの8.44より大きい
60点と68.6点の差8.6は、テューキーなら有意、ボンフェローニなら有意にならん
>>10
ならいつでもテューキーのほうが得やん
>>11
「全部のペアを比べる」ときはテューキーのほうが拾える。ボンフェローニは検定どうしの関係を使わずに足し算で抑えるから、そのぶん厳しめ
でも比べたいペアが一部だけ(たとえば3つのうち2つのペアだけ)なら、ボンフェローニは で済むから、テューキーより緩くなることもある
何も補正せんかったら?
>>13
自由度12のtの両側5%点は約2.18で、境目は
3つ比べると全体で5%を超える。68.6点と70点の差は小さいから結論は変わらんけど、ペアが増えるほど偶然の有意が混ざる
分散分析で有意やないと、テューキー法は使ったらあかんのやろ
>>15
テューキー法はそれ自体で全体を5%に抑えてるから、分散分析を先に通す必要はない
この例やと分散分析も で、自由度(2, 12)のp値は約0.017で有意やけど
>>16
いや、教科書には「分散分析で有意なら多重比較」って順番で書いてあったぞ
>>17
そう教えることは多い。ただ2段階にすると、分散分析で有意やなかったときに、テューキー法なら見つかった差を見逃すことになる
2段階にするかどうかは、前もって手順として決めておく。結果を見てから都合のいい順番を選ぶのはあかん
グループの人数がばらばらのときは?
>>19
人数が違うときは、ペアごとに標準誤差を変えて計算するテューキー・クレイマー法を使う
対照群(何もしないグループ)とほかのグループだけを比べたいなら、ダネット法という専用の方法もある
全部のペアを比べるならテューキー、境目は 。ボンフェローニより拾えるけど、一部のペアだけならボンフェローニが有利なこともある。分散分析を先に通すかは前もって決める。使い分けられそうや
管理人のひとこと
- テューキー法は、平均の範囲(いちばん大きい差)を標準誤差で割った値の分布(スチューデント化された範囲の分布)で、全部のペアの比較を全体で5%に抑える。
- 例(3グループ×5人、グループ内の平均平方25、自由度12)では 、境目は約8.44。差8.6と10が有意、1.4は有意でない。
- ボンフェローニでは境目が約8.79で、差8.6は有意にならない。全部のペアならテューキーが有利、一部のペアだけならボンフェローニが有利なこともある。
- テューキー法は分散分析を先に通さなくても使える。2段階にするかは前もって決める。人数が違えばテューキー・クレイマー法、対照群との比較だけならダネット法。