6店舗のデータで、売上を広告費だけで回帰したら傾きが1.36やった
店舗の広さも足して重回帰にしたら、広告費の係数が0.36に下がった。どっちが本当の広告の効果なんや
【疑問】重回帰にしたら広告費の係数が1.36から0.36に減った。どっちが本当の効果なん?【統計検定準1級】
>>1
おさらい。重回帰は説明する変数を2つ以上入れた回帰で、残差の2乗和を最小にするのは単回帰と同じ
データは広告費 が 1〜6、広さ が 2, 3, 3, 5, 6, 6、売上 が 3.4, 5.1, 5.4, 8.1, 9.4, 9.8 やとする
>>2
計算するとどうなる
>>3
最小二乗で解くと
広告費だけの単回帰は
>>4
なんでそんなに変わるんや
>>5
このデータでは広告費と広さの相関係数が約0.96で、広告費が多い店ほど広い
単回帰の1.36には、「広告費が多い店は広くて、広いから売れる」分まで入ってる。重回帰の0.36は「広さが同じ店どうしで比べて、広告費が1増えたら売上がいくら増えるか」(偏回帰係数)
>>6
じゃあ重回帰の0.36が本当の効果ってことでええな
>>7
「広さをそろえたときの関係」という意味では0.36。でも本当の効果かどうかは、ほかに入れ忘れた変数がないか、広さが広告費の結果になってないか(広告で客が増えて店を広げた、とか)にもよる
係数の意味は、どの変数を一緒に入れたかで変わる。式だけでは決まらん
当てはまりは良くなってるん?
>>9
決定係数 は、単回帰で約0.957、重回帰で約0.999
ただ は変数を足せば必ず上がる(下がらない)から、そのまま比べるのは不公平
>>10
じゃあどう比べるん
>>11
自由度で調整した決定係数を使う。変数の数を として
単回帰で約0.946、重回帰で約0.998。役に立たん変数を足すと、こっちは下がることがある
>>12
広告費と広さの相関が0.96もあると、何か困らんの?
>>13
困る。説明する変数どうしの相関が強すぎると(多重共線性)、どっちの変数の効果かを分けにくくなって、係数がデータの少しの違いで大きく変わる
目安の VIF は で、ここでは 。10を超えると要注意と言われることが多い
6店舗しかないのに相関0.96やと、0.36と1.13という分け方自体があまり当てにならん
>>14
じゃあ広さは外して、単回帰で済ませたほうがええんちゃう
>>15
外すと、>>6で言ったように広さの分まで広告費の係数に入ってしまう
知りたいのが「広告費を増やしたら売上がどうなるか」なら、広さをそろえて比べる必要がある。外すより、広さの違う店のデータを集めるほうが筋
残差の自由度は?
>>17
切片と係数2つで3個を推定してるから 。6店舗なら3
一般には 。データ6個に変数をたくさん入れると、自由度がすぐなくなる
単回帰の係数にはほかの変数の分も入る、重回帰の係数は「ほかをそろえたとき」。 は変数を足すと上がるから調整済みで比べる。説明する変数どうしの相関が強いと係数はぶれる。1.36も0.36も、意味が違うんやな
管理人のひとこと
- 重回帰 も残差の2乗和を最小にする。例(6店舗)では 、広告費だけの単回帰は 。
- 偏回帰係数は「ほかの変数をそろえたときの関係」。単回帰の係数には、相関するほかの変数(ここでは広さ、相関約0.96)の分も入る。どの変数を入れたかで係数の意味が変わる。
- は変数を足すと下がらないので、自由度調整済み決定係数 で比べる(単回帰約0.946、重回帰約0.998)。
- 説明する変数どうしの相関が強いと(多重共線性)係数がぶれる。VIF 。残差の自由度は 。