推定量は不偏(平均すると真の値に一致する)なのがいちばんええんやろ
偏りがあるのに「よい推定量」って、どういうことなん
【疑問】不偏推定量がいちばんええんちゃうの?偏りのあるほうが勝つことあるってほんま?【統計検定準1級】
>>1
よさを測る物差しの1つが平均二乗誤差(MSE)
推定値と真の値 のずれの2乗の平均
>>2
それ、分散と何が違うん
>>3
分散は「推定量自身の平均」からのずれ、MSE は「真の値」からのずれ。分けて書くと
分散 + 偏りの2乗。不偏なら偏りが0で、MSE は分散と同じ
具体例くれ
>>5
0から の一様分布から5個とって、 を推定する
推定量Aは平均の2倍 。不偏で、分散は 。だから MSE も約6.67
>>6
推定量Bを、5個の中の最大値にしたら?
>>7
最大値の期待値は で、偏りは約 、その2乗は約2.78
分散は
MSE は約4.76。偏りがあるのに、不偏なAの6.67より小さい
>>8
偏ってるほうが勝つんか
>>9
Aは5個全部の平均を使うから、1個1個のばらつきをそのまま受ける
Bは最大値で、 のすぐ下にいつも張りつく。ばらつきの小ささが、偏りの損を上回ってる
>>10
なら最大値を少し大きくして偏りを消せば最強やろ
>>11
倍にすると不偏になって、MSE は
実は 倍にすると、少し偏りが残るけど MSE は でもう少し小さい
>>12
結局、偏りを少し残すのがいちばんええってことやん。不偏性なんか気にせんでええやろ
>>13
そうとも言えん。MSE がいちばん小さい推定量は、真の値 によって変わることが多い
極端な例で「いつも5と答える」推定量は、 なら MSE 0 で最強やけど、 なら25
どんな でも勝つ推定量はふつう存在せんから、「不偏なものの中で比べる」みたいな条件をつけて初めて、いちばんが決まる。不偏性はその条件の1つ
分散の推定でも同じことが起きる?
>>15
起きる。正規分布で 、 のとき、偏差の2乗和を割る数で MSE を比べると
で割る(不偏)と 、 で割ると 、 で割ると
偏りがあるほうが MSE は小さい
>>16
データが多くなったら、その差はどうなるん
>>17
なら、それぞれ約0.0202、約0.0199、約0.0198 で、差はほとんど消える
どれも MSE が0に近づいていくから、 が大きければどれを使っても真の値に近づく
機械学習で聞く「バイアスとバリアンス」も同じ話?
>>19
同じ分け方。新しいデータの予測の誤差の2乗の平均は
複雑なモデルほど偏りは小さく分散は大きくなりやすい。その兼ね合いがバイアス・バリアンスのトレードオフ
MSE は分散 + 偏りの2乗。偏りを少し許してばらつきが大きく減るなら MSE は下がる。でも全部の で勝つ推定量はふつうないから、基準を決めて比べる。不偏がいつも一番ってわけやないんやな
管理人のひとこと
- 平均二乗誤差は 。不偏なら分散と同じ。
- 一様分布 、、 で、(不偏)の MSE 約6.67に対し、最大値(偏りあり)は約4.76。1.2倍した最大値(不偏)は約2.86、 倍は約2.78。
- MSE 最小の推定量は真の値によって変わることが多く、すべての で最良の推定量はふつう存在しない。不偏性は比べる範囲を決める条件の1つ。
- 正規分布の分散の推定()で MSE は 割り0.222、 割り0.19、 割り約0.182。 では差はほぼ消える。
- 予測の誤差は 偏り² + 分散 + ノイズ(バイアス・バリアンスのトレードオフ)。