モーメント母関数を微分したら平均と分散が出るのは分かる
でもそれなら普通に期待値を計算したらよくない?
【疑問】モーメント母関数って、平均と分散を出す以外に何がうれしいん?【統計検定1級】
定義のおさらい
0を含む区間の で有限なら、 で 回微分すると 次のモーメントになる
をテイラー展開して、項ごとに期待値をとると見える
ポアソン分布 でやってみると
>>3
微分すると
で 、 やから、分散は
>>4
それ直接やっても大差ないやん
を計算すれば一発やし
>>5
平均と分散だけならそう。うれしいのは独立な和のほう
と が独立なら
面倒な畳み込みの計算が、掛け算で済む
ポアソン同士なら
これは のモーメント母関数
>>7
でも母関数の形が同じってだけで、分布も同じって言ってええの?
>>8
ええ。0を含む開区間でモーメント母関数が存在して一致すれば、分布は一致する(一意性)
これがあるから「形を見て分布を当てる」ができる
正規分布はどうなるん
>>10
標準正規分布に従う なら、指数の部分を平方完成して
やから
は を使って
>>11
独立な正規分布の和が正規分布になるのも、これを掛けるだけやな
指数分布の和がガンマ分布になるのも同じ話?
>>13
同じ。平均 の指数分布なら、 で
独立に 個足すと
これは形状 、比率 のガンマ分布のモーメント母関数
でしか存在せんのにも注意
対数をとったやつもよく出てくるよな
>>15
キュムラント母関数
が平均、 が分散
ポアソンなら で、何回微分しても で 。平均も分散も なのが一瞬で見える
>>16
そこまで便利なら、全部の分布でこれ使えばええやん
>>17
使えん分布がある
コーシー分布は で が発散する
対数正規分布は全次数のモーメントが有限やのに、 でモーメント母関数が存在せん
>>18
モーメントが全部あっても母関数がないことあるんか
じゃあそういうときはどうするん
>>19
特性関数を使う
やから、どんな分布でも必ず存在する。一意性も、独立な和で掛け算になるのもそのまま
中心極限定理のきちんとした証明も、特性関数でやることが多い
>>20
モーメント母関数は「存在するときに便利な道具」、特性関数は「いつでも使える道具」って整理しとくわ
管理人のひとこと
- モーメント母関数 は、 での 階微分が になる。
- 真価は独立な和で になることと一意性。ポアソン・正規の再生性や、指数分布の和がガンマ分布になることが掛け算で分かる。
- ポアソンは 、正規は 。キュムラント母関数 を微分すると平均・分散が直接出る。
- コーシー分布や対数正規分布ではモーメント母関数が存在しない(対数正規は で)。そのときは必ず存在する特性関数 を使う。