事後分布の正規化定数が計算できなくても、メトロポリス・ヘイスティングス法なら事後分布の乱数が作れる、ってどういうこと
【疑問】MCMCのメトロポリス・ヘイスティングス法、なんで受理確率をあの式にすると事後分布から引けるん?【統計検定1級】
前提のおさらいを2つ
共役なら事後分布が閉じた形になる。たとえば と10回中7回で
モンテカルロ法:期待値を乱数の平均で近似できて、誤差は で減る
>>1
マルコフ連鎖を最小限だけ。次の値が今の値だけで決まる乱数の列で、移り方 が決まってるもの
移ったあとも分布が変わらない分布 を定常分布という。条件がそろえば、どこから始めても列の分布は に近づく
>>3
手順。今の値 から候補 を提案分布 で出して、確率
で に移る。だめなら にとどまる。 は比でしか出てこないから、正規化定数は要らない
>>4
なんでそれで が定常分布になるん
>>5
のとき、 から に移る「流れ」を計算すると
右辺は と を入れかえても同じ。だから の流れと等しい(詳細つり合い)
どの2点の間でも行きと帰りがつり合うから、 から始めたら分布は のまま。これが定常分布の条件
数字で。、提案は ( は標準正規、左右対称なので は約分で消える)
から が提案されたら、比は で、必ず移る
20万回回すと受理率約0.76、平均約0.642、標準偏差約0.123。 の平均0.643、標準偏差0.124と合う
>>7
でも連続した値はほぼ同じところにいるやん。それって独立な乱数ちゃうやろ
>>8
独立じゃない。この例で隣どうしの相関は約0.82。平均の推定はできるけど、同じ本数の独立な乱数より誤差が大きい
最初のほうは始点の影響が残るから捨てる(バーンイン)。提案の幅が小さすぎると受理率は高いけど少ししか動かず、大きすぎるとほとんど棄却される。どっちも相関が強くなる
>>9
収束したかは、始点を変えた連鎖を何本か走らせて、同じ分布に落ち着くかで確かめる。1本だけ見て「収束した」とは言いにくい
提案して比で受理、正規化定数は消える、詳細つり合いで定常分布が 、相関とバーンインに注意。これで説明できるな
管理人のひとこと
- メトロポリス・ヘイスティングス法:受理確率 。 は比でしか出ないので正規化定数は要らない。
- が について対称(詳細つり合い)なので、 が定常分布になる。
- 例(、幅0.1の酔歩):受理率約0.76、平均約0.642で と一致。隣どうしの相関は約0.82で、独立ではない。