コーシー分布は「平均が存在しない分布」って聞いた
でもグラフ見たら0を中心にした左右対称の山やん。真ん中の0が平均ちゃうの
【疑問】コーシー分布って左右対称の山やのに、なんで平均がないん?【統計検定準1級】
>>1
標準コーシー分布の密度はこれ
0を中心に左右対称で、中央値(真ん中の値)は0。そこまではその通り。ただ平均(期待値)は定義できない
>>2
左右対称なら、プラス側とマイナス側が打ち消しあって0になるやろ
>>3
打ち消す前に、片側だけで無限大になる
で約1.47、 で約2.93。ゆっくりやけど際限なく増える
プラス側が 、マイナス側が で、 は決まらない
>>4
でも積分の範囲を から にそろえれば、毎回ちょうど0になるやん
それで を大きくしたら0でええんちゃうの
>>5
それは範囲の取り方を自分で決めてるだけ。 から にとると
取り方で答えが変わる。期待値は取り方によらず1つに決まる必要があるから、 が無限大の分布では平均は存在しないと扱う
裾(両端)はどれくらい厚いん
>>7
分布関数が やから
標準正規分布なら約0.0027。 でもコーシーは約0.063残るけど、正規分布やとほぼ0
そんな極端な分布、どこで出てくるん
>>9
独立な標準正規分布 の比 が標準コーシー分布になる
分母がたまたま0に近いと、比がとんでもなく大きくなる。裾が厚いのはこのせい
自由度1のt分布も、標準コーシー分布と同じもの
>>10
角度から作る話もあるやろ
>>11
ある。角度 が から の一様分布のとき、 が標準コーシー分布
直線から距離1の位置にある灯台が、でたらめな向きに光を出して、直線上に当たる位置が 、というたとえ
は と同じやから、確率はちょうど
データが100個あって、平均を取ったらどうなる
>>13
独立な標準コーシー分布の標本平均は、何個とっても標準コーシー分布のまま
特性関数(、どんな分布でも存在する)が で、 個の平均の特性関数は
100個平均しても、 の確率は1個のときと同じ約0.205
>>14
それ、大数の法則に反してないか
>>15
反してない。大数の法則は平均が存在すること()が前提
前提が満たされてないから、そもそも当てはまらない
>>16
でもぴったりコーシー分布のデータなんて、現実にはそうないやろ。試験のための話ちゃうの
>>17
ぴったりでなくても、たまにとんでもない外れ値が出るデータでは同じことが起きる
比の形の量(分母が0近くになりうるもの)が典型。データを増やしても平均が落ち着かないなら、まず裾の厚さを疑う、って教訓は現実でも使える
>>18
じゃあ真ん中の位置を推定したいときはどうするん
>>19
標本中央値を使う。位置が のコーシー分布で、 が大きいとき中央値の分散は約
なら標準偏差 。平均と違って、データを増やせばちゃんと縮む
>>20
中央値より最尤推定のほうがええやろ
コーシー分布の位置の最尤推定量は、 が大きいとき分散が約 。 なら標準偏差約0.141で、中央値の0.157より小さい
>>21
小さいのは確かやけど、最尤推定は式で解けなくて数値計算が要るし、尤度の山が複数できて変な解に行くこともある
中央値の効率は で約8割。手で出せてこの効率なら、実用では中央値で十分な場面が多い
ばらつきのほうは?分散もないんやろ
>>23
分散もない。代わりに四分位点(下から25%と75%の点)を使う
位置 、尺度 のコーシー分布は
四分位点がちょうど と 。、 なら と で、その幅は
見た目は普通の山でも、片側の積分が発散するから平均はない。何個平均しても縮まんから、位置は中央値、広がりは四分位点で測る。これで納得した
管理人のひとこと
- 標準コーシー分布の密度は 。左右対称で中央値は0だが、 なので平均(期待値)は存在しない(積分範囲の取り方で答えが変わる)。
- 裾が厚い:(標準正規は約0.0027)。独立な標準正規の比、自由度1のt分布、一様な角度の として出てくる。
- 標本平均は何個とっても元と同じ標準コーシー分布(特性関数 )。大数の法則は平均の存在が前提なので当てはまらない。
- 位置は標本中央値で推定できる(分散は約 、 で標準偏差約0.157)。最尤推定は約 で少し良いが数値計算が必要。広がりは四分位点 で測る。