AIの決まりは、法律で縛るのとガイドラインで任せるのと、どっちが主流なん?国によって違うって聞いた
【疑問】国内外のAIガイドライン、ハードローとソフトロー、リスクベースアプローチと共通する価値原則【G検定】
前提のおさらい。個人情報保護法のように、守らなければ勧告や命令の対象になる法律がある。いっぽう、法的な強制力のない指針もある
>>1
言葉から
ハードロー:法律のように、強制力があって守らないと罰則などがあるもの
ソフトロー:ガイドラインや原則のように、強制力はないけど守ることが期待されるもの
>>3
それぞれ長所と短所がある、と整理されることが多い
ハードロー:守らせる力が強い。そのかわり作るのも変えるのも時間がかかって、変化の速い技術に遅れやすい。厳しすぎると開発を止めてしまう心配もある
ソフトロー:早く作れて、変えるのも簡単。そのかわり守らない事業者を止める力が弱い
>>4
リスクベースアプローチは、AIを一律に規制するんやなくて、リスクの大きさに応じて求めることの重さを変える考え方
>>5
例としてよく挙がるのがEUのAI法(2024年に成立)。リスクを4つに分ける
許容できないリスク:禁止
高リスク:厳しい要件を守ったうえで使える
限定的なリスク:AIであることを知らせるなどの透明性の義務
最小限のリスク:特に義務なし
>>6
日本はどうなん?日本にもAIの法律があるやろ
>>7
人工知能関連技術の研究開発及び活用の推進に関する法律(2025年に成立)がある。研究開発と活用の推進を目的にした法律で、国の基本計画や戦略本部などを定めてる。事業者に国の施策への協力を求めるけど、罰則の規定はない
具体的な取り組みは、総務省と経済産業省の「AI事業者ガイドライン」(2024年に公表)のようなソフトローが中心。日本はソフトロー中心、EUはハードローを組み合わせる、という対比で語られることが多い
>>8
ほかの主なもの
人間中心のAI社会原則(2019年に日本政府が決定)
OECDのAI原則(2019年に採択)
広島AIプロセス(2023年にG7で始まった、生成AIについての国際的な枠組み)
>>9
中身を並べると、共通して出てくる価値原則がある。人間中心、安全性、公平性、プライバシーの保護、セキュリティ、透明性、アカウンタビリティ(説明責任)など。言葉は文書ごとに少しずつ違うけど、骨組みはよく似てる
>>10
ただ、どこまで法律で縛るべきかは、国や立場で意見が分かれてる。ソフトローで足りるのか、ハードローが要るのかは、今も議論が続いてる論点
管理人のひとこと
- ハードローは強制力のある法律、ソフトローは強制力のないガイドラインや原則。ハードローは守らせる力が強いが遅れやすく、ソフトローは速いが守らせる力が弱い。
- リスクベースアプローチはリスクの大きさで求めることを変える考え方。EUのAI法(2024年に成立)はリスクを4つ(禁止・高リスク・限定的・最小限)に分ける。
- 日本の人工知能関連技術の研究開発及び活用の推進に関する法律(2025年に成立)は推進のための法律で罰則はなく、AI事業者ガイドライン(2024年に公表)などのソフトローが中心。
- 人間中心のAI社会原則(2019年)、OECDのAI原則(2019年)、広島AIプロセス(2023年)など。人間中心・安全性・公平性・プライバシー・透明性・説明責任などが共通の価値原則。