チューリングテストに合格したら、そのAIは人間と同じように考えてるってことでええの?
【疑問】チューリングテストに合格したAIは「考えてる」ってことなん?中国語の部屋がよう分からん【G検定】
前提のおさらい。人工知能の定義は研究者のあいだでもそろってない
だから「機械は考えられるか」を、どう確かめるかの議論がずっとある
>>1
チューリングテストは、アラン・チューリングが1950年の論文「計算する機械と知能」(Computing Machinery and Intelligence)で出した「模倣ゲーム」がもと
判定者が文字だけで会話して、相手が人間か機械かを当てる。見分けられなければ、その機械は知的にふるまっているとみなす
「考えるとは何か」を定義する代わりに、ふるまいで判定しようという発想
>>3
何回だませたら合格なん?
>>4
はっきりした合格ラインは論文にはない
チューリングは、だいたい50年後には、平均的な判定者が5分間質問したあとで正しく見分けられる確率は70%を超えないだろう、と予想した
あてずっぽうなら0.5
>>5
10回の判定で7回当たったら0.7やけど、それって偶然でも起きるんちゃう?
>>6
起きる。あてずっぽう(確率0.5)で10回中7回以上当たる確率は
10回くらいでは、見分けられたかどうかはっきりせん
チューリングテストの形で実際にやった大会が、1991年に始まったローブナーコンテスト
1回目は話題を限定して行われて、いちばん人間らしいとされたプログラムは、10人の判定者のうち5人に人間だと思わせた
>>8
それやったら、合格した=考えてる、でええやん
>>9
それに反対したのが、哲学者ジョン・サールの「中国語の部屋」(1980年)
中国語が分からない人が部屋に入っていて、外から中国語の質問が書かれた紙が届く。その人は分厚いマニュアルどおりに記号を並べて返事を書く
外から見ると中国語を理解しているように見えるけど、中の人は意味を何も分かっていない
>>10
つまり、正しく答えられても理解してるとは限らない、ってことか
>>10
でも部屋の中の人だけやなくて、人とマニュアルと紙を合わせた部屋全体で見たら、理解してると言えるんちゃう?
>>12
それは「システム全体なら理解している」という反論として昔からあって、サール自身も取り上げてる
どっちが正しいかは今も決着してない
強いAI・弱いAIって言葉もここで出てくる
>>14
サールが分けた言い方
強いAI:正しくプログラムされたコンピュータは、本当に心を持ち理解している、という立場
弱いAI:コンピュータは人間の知能の一部をまねる道具で、心までは持たない、という立場
>>15
「汎用AI」「特化型AI」とごっちゃにしやすいな
強い・弱いは心があるかの話で、汎用・特化型はできる仕事の範囲の話、と分けとく
管理人のひとこと
- チューリングテストは1950年の論文で示された模倣ゲームがもと。文字だけの会話で人か機械かを見分けられなければ、知的にふるまっているとみなす。
- チューリングは「約50年後、平均的な判定者が5分で正しく見分ける確率は70%以下」と予想した。あてずっぽうでも10回中7回以上当たる確率は 。
- ローブナーコンテストは1991年に始まったチューリングテスト形式の大会。
- サールの中国語の部屋(1980年)は、正しく応答できても理解しているとは限らないことを示す思考実験。強いAI(心を持つ)・弱いAI(道具)もサールの言葉。汎用AI・特化型AIとは別の区別。