AIは「第3次ブーム」って聞くけど、前の2回は何がブームで、なんで終わったん?
冬の時代っていうのもよう分からん
【疑問】AIのブームって3回あったらしいけど、何が流行って何で冬になったん?年表で整理【G検定】
前提のおさらい。「人工知能」という言葉が初めて使われたのは、1956年のダートマス会議を呼びかけた提案書
AIの段階は、単純な制御・古典的なAI・機械学習・深層学習の4つに分けて考えることが多い
>>1
大まかな年表はこう
第1次ブーム:1950年代後半〜1960年代。探索と推論
冬の時代:1970年代
第2次ブーム:1980年代。知識(エキスパートシステム)
冬の時代:1990年代
第3次ブーム:2000年代〜。機械学習とビッグデータ、2010年代からディープラーニング
>>3
第1次ブームでは何ができたん?
>>4
迷路やパズル、ゲーム、定理の証明みたいに、ルールとゴールがはっきりした問題を、手順を探索して解いた
でも解けたのはトイ・プロブレム(おもちゃの問題)ばかりで、現実の問題は組み合わせが多すぎた
1手ごとに10通りの選び方があって10手先まで読むと
>>5
それで冬になったん?
>>6
期待が大きかったぶん、現実の問題には使えないと分かって、研究への予算が減った
「できると言われていたこと」と「実際にできること」の差が大きくなると冬が来る、と考えると分かりやすい
第2次ブームは「知識」がキーワード
専門家の知識を if-then のルールとして大量に入れて、病気の診断や化学物質の構造の推定をするエキスパートシステムが作られた
>>8
それはなんで冬になったん?
>>9
知識獲得のボトルネック。専門家から知識を聞き出してルールに書くのが大変で、ルールが増えると矛盾や手直しも増えた
しかも人間の「常識」は量が多すぎて、全部は書ききれない
>>10
冬の時代も研究が止まってたわけじゃないで
ニューラルネットワークの学習に使う誤差逆伝播法を、ラメルハート、ヒントン、ウィリアムズが論文で示したのは1986年で、第2次ブームのころ
第3次ブームは、インターネットで集まった大量のデータ(ビッグデータ)と、速くなった計算機のおかげで、機械学習が実用になったところから
ルールを人が書くんじゃなくて、データから学ぶ
>>12
ディープラーニングが注目されたきっかけは?
>>13
2012年の画像認識の大会 ILSVRC。トロント大学のヒントンらのチームが、ディープラーニングのモデル(AlexNet)で優勝した
上位5候補に正解が入らなかった割合(top-5 エラー率)が15.3%で、2位は26.2%
それまでは1ポイント縮めるのも大変やったから、大きな差やった
今もブームってことは、また冬が来るんちゃうか
>>15
それは誰にも分からん
ただ過去の2回は、実際に使える場面が少ないまま期待だけがふくらんだ。今は翻訳や画像認識みたいに、毎日使われてるものが多いのが違う、という見方はある
>>16
使われてても、期待のほうがもっと大きくなれば同じことは起きると思うけどな
「できること」と「期待」の差を見ておく、ってのは今も同じやろ
流れでいうと、探索・推論 → 知識 → データから学ぶ、と「人が何を与えるか」が変わってきたんやな
管理人のひとこと
- 第1次ブーム(1950年代後半〜1960年代)は探索・推論、第2次ブーム(1980年代)は知識(エキスパートシステム)、第3次ブーム(2000年代〜)は機械学習とビッグデータ、2010年代からディープラーニング。
- 第1次はトイ・プロブレムしか解けず(10通り×10手で 通り)、第2次は知識獲得のボトルネックで行き詰まり、それぞれ冬の時代が来た。
- 誤差逆伝播法の論文(ラメルハート、ヒントン、ウィリアムズ)は1986年で、第2次ブームのころ。
- 2012年の ILSVRC で AlexNet が top-5 エラー率15.3%(2位26.2%)で優勝し、ディープラーニングが注目された。