鍛冶屋の動画で、熱した鉄が赤く光ってた
人間も36℃くらいあるのに、光ってるようには見えん。何が違うん
【疑問】熱い鉄は赤く光るのに、人間の体はなんで光らんの?熱放射のしくみ【物理】
>>1
実は人間も電磁波は出してる。絶対零度(℃)より温かいものは全部、温度に応じた電磁波を出す。これを熱放射という
ただ、人間が出してる波長が、目に見えない範囲にあるだけ
>>2
波長は温度でどう決まるん
>>3
いちばん強く出る波長(ピークの波長)は、絶対温度 に反比例する(ウィーンの変位則)
温度が高いほど、短い波長の側にずれる
>>4
人間で計算すると?
>>5
体温 37℃ を絶対温度にすると約 K やから
目に見える光(可視光)はおよそ 〜 やから、10倍以上長い。遠赤外線の範囲
>>6
ピーク以外の波長も少しは出てるんやろ。可視光の分はゼロなん?
>>7
ゼロではない。でも理想的な物体(黒体)として計算すると、 K で可視光に入るのは全体の約
目で見える量にはまったく届かない
鉄が光り始めるのは何度くらいから
>>9
暗いところでかすかに赤く見え始めるのが、だいたい ℃(約 K)
このときのピークは m、つまり でまだ赤外線。ただ、山のすそが可視光の端に少しかかる
>>10
なんで最初は赤なん?青とかじゃなくて
>>11
すそがかかるのは、可視光の中で波長が長い側の端やから。その端の色が赤
温度が上がると短い波長も増えて、オレンジ、黄色、白っぽい色へと変わっていく
白熱電球は?
>>13
フィラメントは約 K で、ピークは 。まだ近赤外線
黒体として計算すると、可視光に入るのは全体の約 %。残りのほとんどは赤外線(熱)になる
白熱電球が熱くなるわりに明るさが効率よく出ないのはこのため
太陽は?
>>15
表面は約 K で、ピークは約 。可視光の真ん中あたり
黒体として計算すると、全体の約 % が可視光に入る
>>16
って緑くらいやろ。太陽が緑に見えんのはなんで
>>17
熱放射の山はなだらかで、可視光の色を全部まとめて出してる
いろんな色がほぼ均等に混ざると、目には白っぽく見える。ピークの色がそのまま見えるわけではない
出すエネルギーの量は温度でどう変わる
>>19
表面から出すエネルギーは、絶対温度の4乗に比例する(シュテファン=ボルツマンの法則)
は表面積、 は放射率(理想的な黒体で )。温度が2倍になると 倍
>>20
人間で計算したら、 K で やろ
体の表面積を とすると W 以上出してることになる。そんなに熱を出してたら、すぐ冷えるやん
>>21
周りの壁や家具も同じように熱放射を出してて、体はそれを受け取ってもいる。差し引きで見ないとあかん
皮膚を K(33℃)、部屋を K(20℃)、、 とすると約 W
裸でじっとしてるときの目安で、服を着るともっと減る
黒いものほどよく熱放射を出すって本当?
>>23
同じ温度・同じ波長なら、よく吸収するものほどよく放射する(キルヒホッフの放射法則)。放射率と吸収率が等しい
全部吸収する理想の物体が黒体で、放射率は 。ピカピカの銀やアルミは放射率が小さくて、熱放射をあまり出さない
魔法瓶の内側が鏡のようになってるのは、熱放射で熱が逃げるのを減らすため
>>24
じゃあ白い服より黒い服のほうが、体の熱が逃げやすいってことか
>>25
そうとは言えない。体温くらいの熱放射は遠赤外線で、そこでの放射率は見た目の色では決まらない
布や紙や人の肌は、白くても黒くても、遠赤外線では放射率が 前後と高い
見た目の色が効くのは、日光(主に可視光)をどれだけ吸収するかのほう
温度が上がると、ピークは短い波長へ、量は4乗で増える
人間はピークが遠赤外線やから見えんだけで、ちゃんと出してるってことやな
管理人のひとこと
- 絶対零度より温かいものはすべて温度に応じた電磁波を出す(熱放射)。ピークの波長は ()で、温度が高いほど短い。
- 体温(約 K)のピークは約 の遠赤外線で、可視光は全体の にも届かない。約 ℃ で暗い赤に光り始め、温度とともにオレンジ、黄、白へ変わる。
- 白熱電球(約 K)は可視光が約 % で残りは赤外線。太陽(約 K)は約半分が可視光で、すべての色が混ざって白っぽく見える。
- 出すエネルギーは に比例する()。体は周りからも受け取るので、20℃ の部屋で裸なら差し引き約 W。
- 同じ温度・同じ波長では、よく吸収するものほどよく放射する(放射率=吸収率)。遠赤外線での放射率は見た目の色では決まらない。