LLM に、ある論文の著者を聞いたら、それっぽい名前を自信ありげに答えた
調べたら存在しない人やった。なんで「知りません」って言わんの
【疑問】LLM はなんで知らんことでも自信満々に答えるん?ハルシネーションと「当てずっぽうが得する採点」【AI】
>>1
もっともらしいけど事実と違う内容を出すことを、ハルシネーションと呼んでる
よく使われる分け方は2つ。入力(質問や渡した文書)と食い違うのが内在的、入力からは確かめられない外の事実と食い違うのが外在的。要約の研究やサーベイ(Ji et al., 2023)で整理されてる
>>2
でも、なんで起きるん。学習データに嘘が混ざってるから?
>>3
それも原因の1つやけど、データが全部正しくても起きる、という分析がある(Kalai et al., 2025)
学習データに1回しか出てこない事実(誕生日みたいな、規則性のないもの)は、モデルが覚えきれない。その割合くらいは、事前学習のあとのモデルが間違えると見積もってる
>>4
1回しか出てこないと間違えるって、どういう理屈なん
>>5
何回も出てくる有名な人の誕生日は、データから当てられる。1回しか出てこない人の誕生日は、パターンから推し量れない
それでも言語モデルは「誕生日はこういう形の文」という分布をまねるように学習してるから、それっぽい日付を出してしまう
>>6
じゃあ、あとから「分からんときは分からんと言え」って教えたら直るやろ
>>7
同じ論文は、それが直りにくい理由を評価の採点に求めてる
正解に1点、間違いと「分かりません」に0点、という採点やと、自信が低くても答えたほうが期待される点が高い
確信30%なら、答えれば期待値0.3点、答えなければ0点。ベンチマークの多くがこの採点やから、当てずっぽうをするモデルのほうが上位になる
>>8
試験で、空欄にするより何か書いたほうがええのと同じやな
>>9
論文でもまさにそのたとえを使ってる。対策として出してるのは、間違いに罰点をつけて、それを問題文で明示すること
「確信が より高いときだけ答えよ。間違えたら 点引く」とすると、確信 で答えたときの期待値は
これが0より大きくなるのは、ちょうど のとき
>>10
数字で見たい
>>11
なら罰点は1。確信0.3で答えると 、0.6なら
なら罰点は9。確信0.6でも で、答えないほうが得
基準を問題文に書いておけば、どの基準でも「確信が足りなければ答えない」のが最善になる
>>12
それって評価のルールの話で、モデルの中身は何も変わってなくない?
>>13
評価が変わると、それに合わせて調整されるモデルの振る舞いが変わる、という主張
ただ、採点を変えるだけでハルシネーションがなくなるとまでは言ってない。事前学習で起きる分は残る
>>14
いや、それでも検索させれば済む話やろ。RAG で根拠を渡せば、作り話はほぼ出んのちゃう
>>15
検索で根拠を渡すと減ることは多くの研究で示されてる。でも検索で見つからなかったときに当てずっぽうをする動機は、採点が同じなら残る
それに、渡した文書と食い違う答え(内在的なほう)は、検索では防げない
出てしまったハルシネーションを見つける方法はあるん?
>>17
同じ質問で何回か答えを出させて、答えどうしが食い違うかを見るやり方がある(SelfCheckGPT, Manakul et al., 2023)
知ってることは何回聞いても同じ答えになりやすく、作った答えは毎回ばらつきやすい、という考え
>>18
確信の数字そのものを出させるのは?
>>19
モデルの出す確率が、実際に当たる割合と合ってるかどうか(較正)が前提になる
事前学習だけのモデルは較正が取れてることが多い一方、そのあとの調整で崩れることがある、という報告もある
管理人のひとこと
- ハルシネーションは、もっともらしいが事実と違う出力。入力と食い違う内在的なものと、外の事実と食い違う外在的なものに分けて整理される。
- データに1回しか出ない事実は覚えきれず、事前学習だけでも間違いが出る、という分析がある。正解1点・間違いと無回答0点の採点では、確信30%でも答えたほうが期待値が高い。
- 間違いに の罰点をつけて明示すると、確信 のときだけ答えるのが最善になる。RAG や複数回の答えの食い違いチェックで減らせるが、どれも万能ではない。